ISMSマニュアル¶
改訂履歴¶
| 改訂日 | 版数 | 内容 | 承認 | 作成 |
|---|---|---|---|---|
| 2023-12-18 | 1.0 | 新規制定 | 沈 燁 | 委員会 |
| 2024-12-03 | 1.1 | 4.1, 4.2 気候変動対応を追記 4.3 オフィス移転に伴い所在地変更 |
沈 燁 | 委員会 |
目次¶
- 適用範囲
- 引用規格
- 用語及び定義
- 組織の状況
- 4.1 組織及びその状況の理解
- 4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解
- 4.3 情報セキュリティマネジメントシステムの適用範囲の決定
- 4.4 情報セキュリティマネジメントシステム
- リーダーシップ
- 計画策定
- 支援
- 運用
- パフォーマンス評価
- 改善
附則
第1章 適用範囲¶
本マニュアルは、当組織の事業上のリスクから当組織の情報を保護するため、
JIS Q 27001:2025 (ISO/IEC 27001:2022+Amd 1:2024) の要求事項に従い、
情報セキュリティマネジメントシステム(以下「ISMS」)を確立し、実施し、維持し、
継続的に改善するための要求事項について規定するものである。
第2章 引用規格¶
-
JIS Q 27000:2019 (ISO/IEC 27000:2018)
情報技術-セキュリティ技術-情報セキュリティマネジメントシステム-用語 -
JIS Q 27001:2025 (ISO/IEC 27001:2022+Amd 1:2024)
情報セキュリティ,サイバーセキュリティ及びプライバシー保護-情報セキュリティマネジメントシステム-要求事項 -
JIS Q 31000:2019 (ISO/IEC 31000:2018)
リスクマネジメント-原則及び指針
第3章 用語及び定義¶
この ISMS マニュアルにおける用語の定義は、原則として JIS Q 27000:2019 に従う。
ただし、当組織固有の用語については以下に定義する。
| 用語 | 定義 |
|---|---|
| 当組織 | 株式会社 PacPort |
| トップマネジメント | 経営陣(代表取締役 沈 燁) |
| リスク所有者 | トップマネジメント 及び「資産目録」で特定したリスク所有者 |
| 従業者 | 正社員、契約社員、パート、アルバイト、取締役、監査役、派遣社員、受入出向社員など当社に雇用・所属する全ての者 |
第4章 組織の状況¶
4.1 組織及びその状況の理解¶
当組織の目的に関連し、かつ ISMS の意図した成果達成に影響を与える外部及び内部の課題を特定し、
「外部及び内部の課題」として文書化する。
また、当組織は 気候変動 が関連課題となるかを判断する。
4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解¶
当組織の ISMS に関連する利害関係者とその要求事項を特定し、
「外部及び内部の課題」に記述する。
注記:利害関係者は気候変動に関する要求事項を持つ場合がある。
4.3 情報セキュリティマネジメントシステムの適用範囲の決定¶
ISMS の適用範囲は以下の通り定める。
- 事業:IoT システムに関わる企画、設計、開発、販売、導入、保守運用業務
- 組織:株式会社 PacPort(境界は「組織図」にて定義)
- 所在地:〒100-0004 東京都千代田区大手町二丁目2番1号 新大手町ビル(境界は「レイアウト図」にて定義)
- 資産:重要資産、個人情報、それらが記録された媒体、情報施設・設備、維持に必要なサービス(資産目録参照)
- 技術:ネットワークの境界はルータとし、その内側を対象範囲とする(ネットワーク図参照)
4.4 情報セキュリティマネジメントシステム¶
当組織は、必要なプロセス及びそれらの相互作用を含む ISMS を確立し、実施し、維持し、
継続的に改善する。
第5章 リーダーシップ¶
5.1 リーダーシップ及びコミットメント¶
トップマネジメントは以下を通じて ISMS に対するリーダーシップ及びコミットメントを実証する。
- ISMS が本マニュアルに従って確立、実施、維持及び改善されることを確実にする。
- ISMS 方針及び情報セキュリティ目標が策定され、組織の戦略的方向性と両立することを確実にする。
- ISMS に必要な資源が利用可能であることを確実にする。
- 有効な ISMS の重要性及び ISMS 要求事項への適合の重要性を従業者に周知する。
- ISMS が意図した成果を達成することを確実にする。
- ISMS を有効にするように従業者を指導及び支援する。
- 継続的改善を奨励する。
- トップマネジメントが管理責任を負う領域でのリーダーシップを実証する。
5.2 方針¶
5.2.1 情報セキュリティ方針の策定¶
トップマネジメントは「情報セキュリティ方針(A-01)」を策定し、文書化し、承認する。
5.2.2 情報セキュリティ方針の伝達¶
情報セキュリティ方針は以下を満たす。
- 文書化した情報として利用可能であること。
- 組織内に伝達され、理解され、適用されること。
- 関係する利害関係者に利用可能であること。
5.3 組織の役割、責任及び権限¶
トップマネジメントは ISMS に関連する役割の責任及び権限を割り当て、伝達する。
特に以下を含む。
- ISMS が本マニュアルの要求事項に従って確立、実施、維持及び改善されることを確実にする。
- ISMS のパフォーマンスをトップマネジメントに報告する。
第6章 計画策定¶
6.1 リスク及び機会への取り組み¶
当組織は以下を実施する。
- ISMS が意図した成果を達成できるようにするために、リスク及び機会を決定する。
- 不適合の防止または低減を図る。
- 継続的改善を達成する。
これらを達成するために以下を実施する。
- リスク及び機会への取り組みの計画策定。
- それらの取り組みを ISMS プロセスに統合及び実施する。
- その取り組みの有効性を評価する。
6.2 情報セキュリティ目標及びそれを達成するための計画¶
6.2.1 情報セキュリティ目標¶
当組織は以下を満たす情報セキュリティ目標を策定する。
- 情報セキュリティ方針と整合すること。
- 測定可能であること。
- 適用する要求事項を考慮に入れること。
- リスク評価及びリスク対応の結果を考慮に入れること。
- 伝達されること。
- 必要に応じて更新されること。
6.2.2 目標達成の計画¶
各情報セキュリティ目標に対して以下を明確化する。
- 実施すること:何をするか
- 必要な資源:どの資源を使用するか
- 責任者:誰が責任を負うか
- 完了期限:いつまでに完了するか
- 評価方法:どのように評価するか
6.3 ISMS の変更の計画¶
当組織は ISMS に必要な変更を計画的に実施する。
変更の際にはその目的及び潜在的影響を考慮し、ISMS の完全性が損なわれないようにする。
第7章 支援¶
7.1 資源¶
当組織は、ISMS の確立、実施、維持及び改善のために必要な資源を決定し、提供する。
資源には次が含まれる:人的資源、専門的スキル、インフラ、技術的支援、財務的資源。
7.2 力量(能力)¶
当組織は、ISMS に関連する業務を遂行する従業者が次を満たすことを確実にする。
- 適切な教育、訓練、経験に基づく力量を有すること。
- 必要な力量を持たない場合は教育、訓練、経験などを通じて力量を獲得すること。
力量に関する証拠は文書化した情報として保持する。
7.3 認識¶
当組織は、従業者が次を認識していることを確実にする。
- 情報セキュリティ方針。
- ISMS の有効性への貢献。
- ISMS 要求事項に適合しないことの影響。
- 自身の責任及び義務。
7.4 コミュニケーション¶
当組織は、ISMS に関するコミュニケーションについて以下を決定する。
- 何を伝えるか
- いつ伝えるか
- 誰に伝えるか(内部・外部)
- どのように伝えるか(会議、教育、掲示、電子メール、文書など)
7.5 文書化した情報¶
7.5.1 一般¶
ISMS は JIS Q 27001 に従い、文書化した情報を必要に応じて保持する。
7.5.2 作成及び更新¶
文書化した情報は次を確実にする。
- 識別と説明(タイトル、日付、作成者、参照番号等)。
- 適切な形式(言語、ソフトウェア、版数管理)。
- 内容の適切性と完全性。
更新の際には、レビューと承認を経ること。
7.5.3 管理¶
文書化した情報は次を確実にする。
- 利用可能であり、必要なときに利用できること。
- 適切に保護されること(機密性、完全性、利用可能性の観点)。
- 外部から取得した文書化した情報の識別と管理。
- 保管、保存、改訂、配布、アクセス、保護、保持、廃棄のルールを定めること。
文書管理の具体的運用は「ISMS文書一覧表(A-05)」及び「文書管理手順書(A-03)」に従う。
第8章 運用¶
8.1 運用の計画及び管理¶
当組織は、ISMS の要求事項を満たし、情報セキュリティ目標を達成するために、
必要なプロセスを計画、実施、管理し、その成果を評価する。
具体的には以下を行う。
- 運用の計画及び管理方法を文書化し、維持する。
- 計画に従いプロセスを実行し、必要に応じて変更する。
- 変更管理は計画的に行い、潜在的影響を考慮する。
- 外部委託を含む業務についても、リスク管理と統制を適用する。
8.2 情報セキュリティリスクアセスメント¶
当組織は、確立した「リスクアセスメント手順」に基づき、定期的にリスクアセスメントを実施する。
リスクアセスメントでは以下を行う。
- 資産、脅威、脆弱性、既存の管理策を識別する。
- リスクの発生可能性と影響度を分析し、リスクレベルを算出する。
- リスク受容基準に基づき、受容可否を判定する。
- 結果を「リスクアセスメント結果報告書」として記録・維持する。
リスクアセスメントは以下のタイミングで実施する。
- 年次(定期実施)
- 組織やシステムに重大な変更があった場合
- 重大なセキュリティインシデント発生時
8.3 情報セキュリティリスク対応¶
当組織は、リスクアセスメントの結果に基づき、リスク対応を行う。
対応の選択肢は以下の通り。
- リスク回避:リスクの原因となる活動を中止または変更する。
- リスク低減:管理策を導入し、発生可能性または影響を低減する。
- リスク移転:外部委託、保険契約等を通じて他者に移転する。
- リスク受容:経営判断により受容基準内のリスクを容認する。
対応方針と理由は「リスク対応計画書」に文書化し、承認を得る。
また、対応の進捗を追跡し、完了後に効果を評価する。
8.4 外部委託の管理¶
外部委託に関する情報セキュリティリスクを管理するため、以下を実施する。
- 委託先の選定時にセキュリティ要求事項を評価する。
- 契約に情報セキュリティ要求を明記する。
- 委託先のセキュリティ実施状況を定期的に確認する。
- 重大インシデント発生時には速やかに連携できる体制を整備する。
外部委託の具体的管理策は「委託先管理手順」に従う。
第9章 パフォーマンス評価¶
9.1 監視,測定,分析及び評価¶
当組織は,ISMS の有効性を評価するため,監視,測定,分析及び評価を実施する。
監視・測定対象には次が含まれる:
- 情報セキュリティ目標の達成度
- リスク対応の有効性
- インシデント発生件数・対応時間
- 教育訓練の受講率
- 内部監査の是正完了率
- KPI 指標(A-10 ISMS数値評価基準に基づく)
測定結果は,適切な時期に,委員会及びトップマネジメントへ報告される。
9.2 内部監査¶
9.2.1 一般¶
当組織は,計画的に内部監査を実施し,ISMS が次を満たしているかを確認する。
- 自らの要求事項及び JIS Q 27001 の要求事項に適合していること。
- 有効に実施され,維持されていること。
9.2.2 内部監査プログラム¶
内部監査プログラムは以下を考慮して策定する。
- 関連するプロセスや領域の重要性
- 前回監査結果
- リスク評価結果
内部監査は少なくとも年1回以上実施し,記録を保持する。
監査の責任者は「ISMS内部監査責任者」とし,監査員は客観性を確保するため,監査対象から独立した者が担当する。
監査の結果は「内部監査報告書」として文書化し,是正処置を要求する場合は「是正処置報告書」として追跡する。
9.3 マネジメントレビュー¶
9.3.1 一般¶
トップマネジメントは,計画された間隔で ISMS のレビューを行い,その適切性,妥当性,有効性を確実にする。
9.3.2 レビュー入力事項¶
マネジメントレビューでは次を入力として扱う。
- 内部監査及び外部監査の結果
- 利害関係者からのフィードバック
- 情報セキュリティパフォーマンス(KPI)
- 目標の達成状況
- インシデント及び是正処置の状況
- リスクアセスメント及びリスク対応の結果
- 改善の機会
- 気候変動や事業環境の変化による影響
9.3.3 レビュー結果¶
マネジメントレビューの結果として次を決定する。
- 改善の機会
- ISMS の変更の必要性
- 資源の必要性
- 方針及び目標の更新の要否
レビュー結果は「マネジメントレビュー議事録」として文書化し,記録する。
第10章 改善¶
10.1 不適合及び是正処置¶
当組織は,次を実施する。
- 不適合が発生した際,それを識別し,記録する。
- 不適合に対して速やかに対応し,必要に応じて是正処置を行う。
- 是正処置の内容は以下を含む。
- 不適合の原因の除去
- 再発防止のための処置
- 処置の効果の確認
不適合及び是正処置の記録は「是正処置報告書」として保持する。
10.2 継続的改善¶
当組織は,ISMS の適切性,妥当性,有効性を継続的に改善する。
改善は以下を通じて実施される。
- 内部監査結果
- マネジメントレビュー結果
- KPI 評価
- インシデントや不適合から得られた教訓
- 利害関係者からのフィードバック
附則¶
- 本マニュアルは,2023年12月18日 に制定し,代表取締役 沈 燁 が承認した。
- 本マニュアルは,2024年12月3日 に一部改訂された。
- 本マニュアルの管理責任者は 情報セキュリティ委員長 とする。
- 本マニュアルの最新版は GitHub リポジトリ「isms-docs」に格納され,アクセス権限に基づき管理される。
- 本マニュアルに関する問い合わせは「ISMS事務局」まで行うこと。